PDM導入事例1(業種:産業機械、売上:200億)

2015年6月10日配信

<PDM導入の目的>

・複数システム上に分散したデータの統合
 -図面、構成情報、文書はPDMからすべて検索する
・設計変更履歴管理
 -設計変更前データ(設計過程)の確認
 -変更内容の帳票を自動生成し下流工程に通知
・電子承認
 -設計変更手続きを踏まない改ざんをなくす
 -承認済構成だけを生産管理システムへ

 

この事例でPDMと連携するソフトウェア

CAD MICRO CADAM
受注管理システム SCAW
生産管理システム SCAW
メールシステム Notes
文書管理 Notes

 

(1) 成功の要因

・1人の強力なリーダーと協力的な各部門担当の存在
・とにかく使って問題点を改善していく方針
・システムに合わせた運用ルールの取り決めと遵守

 

(2) コネクテッド製品が選択された理由

・要求仕様がすべて満足できることが事前に確認できた
・パッケージとカスタマイズ費用がリーズナブル
・操作性の良さ(特にドラッグ&ドロップでの登録機能)
・パッケージ製品として機能拡張されることへの期待

 

(3) PDM導入前の状況

・図面   ファイルサーバ
・構成管理 生産管理システム
・文書     Notes上の複数のデータベース

 

(4) カスタマイズ内容

【導入時】

・CAD図面自動登録
・文書データはPDMで登録する運用とし、Notesへ参照情報を送信
・営業が入力した受注情報の自動取り込み
・生産管理システムへ設計変更点の通知

【2年目】
・生産管理システムとのマスター連携
・内製、購入品を振り分けた帳票を自動作成
【3年目】
・生産数量を生産管理システムに出力
・設計変更を行った個所にマークし、BOM上で容易に識別
【4年目】
・設計変更する部品の一括置換を行える機能
・置換情報を一括して生産管理に連携する機能
・承認実行前に運用ルールから外れる構成をチェックし下流工程からの手戻りをなくした